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「太陽の塔」著 森見登美彦
タイトルはこの小説に出てきたセリフの一つです。私はそれに激しく賛成します。あまりヒトに言いたくないことですが、その通りだと思います。
物語はクリスマスシーズンの洛中を舞台とした妄想劇。登場する男どもは皆、クリスマスを唾棄し、鴨川に等間隔で並ぶ男女を焼き払いたいと願う、そんなやつらです。
文士のような語り口と京都の情景によって生まれた「悲哀と爆笑の業火」に私は突き落とされました。ここ二日間めちゃくちゃ笑えました。
いや、実際には電車の中でこっそりと笑ってましたけどね。
著者の作品の主人公はいつも「駄学生」です。この小説の主人公も最初はストーカー紛いの登場の仕方をします、ハッキリ言って痛過ぎます。ただ、何故だかその姿があまりに愛おしいのです。潔く、正しく、高潔なる阿呆。
絶対に認めたくないことではありますが、かなり共感しました(笑)
ここまで正直に、そしてまっすぐにモテない男の生態を描く小説は少ないです。
物語を読みながら我身を振り返り、さして変わりぬ有様に驚き、そして凹みました。
願わくば「決して自分は不幸だとは思ないが、時々泣きたいくらい辛くなる」そんな人に読んで欲しい小説でありました。
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無題
何気に森美登美彦好きっすね。駄学生って俺のこと?
みxinがっこう 2007/10/19 12:37 EDIT RES